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先生が教えてくれた「許す勇気」

幼稚園で友達と砂場でお山を作っていた時のことです。やっとできたと思ったら、同じモモ組のやんちゃな女の子がツカツカっときてお山を足でグシャっと潰しました。大人しかった私と友達は茫然としてしまい、悔しくて半泣き状態に。それを見ていた男の子が先生に言いに行ったようで、担任の先生が来て状況を把握。やんちゃな女の子は先生に「謝ろうかね。先生も一緒に謝るよ。」と言っているのが聞こえてきます。そして私たちの隣まで来たので謝るのかと思いきや、潰した山をまやもやグシャグシャにしてケラケラと笑ったのです。これを見て一緒に山を作ったお友達はついに泣き出し、私はもうポカーンとしてしまいました。すると先生が私たちの手を握り、「本当にごめんね。せっかく作ったお山がこんなになっちゃって。〇〇ちゃん(やんちゃな女の子)には言っておくから。許してくれる?」と言い、ポカーンとしてくれた私はハッとし、何か返事をしなくてはと思い、「うん…」と言って頷きました。すると「ありがとうね。先生ね、”謝る”ことも勇気がいることだと思うけど”許す”っていうのはもっと勇気がいることだと思うんよ。それができる2人はえらいなあ。先生感動したよ。」と言ったのです。とても嬉しく感じ、お友達と2人で笑顔になったのを覚えています。大人になった今でもあの言葉は私の励みになっています。