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子供の目線になって考えるという幼稚園の先生の仕事

私の通っていた幼稚園はとても自然豊かな場所にありました。近くには小さいながらも澄んだ川が流れ、また幼稚園のすぐそばには竹林や虫の多い森もありました。代わりにお店は昔ながらの小さなものしかなく便利ではありませんでしたが、温かみのある人も多かったように思います。そして、私を担当していた幼稚園の先生もその一人でした。若い女性の先生で、今考えると働き出してから5年くらいのものだっただろうと思いますが、忙しく働きつつもいつも子供目線でものを考えるのを忘れない人でした。私が森の近くで遊んでいて大事なおもちゃを落としてしまった時には、暗くなるまで一緒に探してくれたことを今でも覚えています。それは安いお菓子のオマケで大人から見ると大したものではありませんでしたが、当時子供だった自分からすれば宝物。そしてそれを感じ取った先生は、やぶや茂みが多く探すのが大変な中、虫に刺されながらも、泥で汚れながらもずっと探してくれたのです。それは結局見つかることはありませんでしたし、おもちゃを失ったことは悲しかったですが、同じくおもちゃを探してくれた子供たちが疲れたり飽きたりして帰っていく中、最後まで協力してくれたのは嬉しかったです。また、忙しくとも人の気持ちを忘れないということは、私の中で今でも教訓として生きています。