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保育園でのちょっと得したような話

私が通っていた保育園に、ちょっと怖いイメージの保母さんがいました。
年齢は他の保母さんより上で、当時(40年くらい前)に中年くらいの保母さんでした。
その保母さんは怖いと言いうより、今思うとお母さん世代とお姉さん世代の違いだけだったのかもと思います。
私はいつも夕方の6時過ぎまで保育園に残っていて母親が迎えに来るのを待っていたのですが、その時にそのちょっと怖そうな保母さんがいて他の園児には知られないような一面を見せてくれていました。
その時の保母さんはいつものちょっと厳しものの言い方の感じではなく、なぜかにこやかで一人だけ保育園に残っている私だけが見られているような優しい感じでした。
その保母さんにもお子さんがいて、当時お子さんは中学生と高校生だと言っていました。
だから私が一人で最後まで保育園に毎日残されているところを見ると、何とも言えない気持ちになったのかもしれません。
時には声を変えて絵本を読んでくれたり、昨日自分で作ったというお菓子を私にだけ分けてくれたりして、これは最後まで居残りをさせられている私だけが味わえる至福のような気持になれました。
私が入園した時の保母さんのイメージは「怖そう」でしたが、卒園する頃には一番優しくて大好きな保母さんに変わっていました。
これは未だに忘れられない保育園での出来事です。