保育園の先生に励まされて、人生初の楽しかった餅つき大会の想い出
私の保育園の想い出はさほど多くありません。数少ない保育園の想い出ではありますが、その中の1つに「餅つき大会」があります。保育園児たちが順番で重い杵を握り、臼の中の餠をつくという作業をしていくのですが、私の番が来ると、先生が手をパチン、パチンと叩きながら「ヨイショ」の掛け声にプラスして、「うわー上手だね」「力持ちだね」と言ったねぎらいや褒め言葉を掛けてくれるのがとっても嬉しかったのを今でも忘れられません。きっとそこでの餅つきは、幼い保育園児各々、たったの一搗き、二搗き、しかも力不足という、餅つき作業というには足りない様な、儀式的作業量だったと思います。けれども、その先生の他の園児同様、私への褒め方が。園児の心を掴むような素晴らしさがあったのでしょう。順番を終えた私は、大それたことをしたような誇らしげな気分を味わっていました。想い起せば、その大好きな先生の為に、頑張ってお餅をついたよ、そんな気持ちもあったと思います。そして餅つき大会の後は、つきたてのお餅を先生を含めて皆で、砂糖入りのきな粉で食べました。そのきな粉ですが、ベージュではなくうぐいす色のきな粉でした。大好きな先生と一緒につきたての柔らかいお餅を食べれて本当に幸せでした。