医療保育士の活躍の場は、病院の小児病棟だけにとどまりません。むしろ、その専門性がより深く、長期的に求められるのが、「障がい児支援」の現場です。重度の心身障がいを持つ子どもたちが生活する施設や、発達に課題のある子どもたちが通う療育センター。そこでは、医療保育士は、子どもたちの「生活の質」を高め、その子らしい成長を最大限に引き出すための、「療育」という専門的な役割を担います。ここでは、障がい児支援の現場における、医療保育士の仕事の実際と、そのやりがいについて掘り下げていきます。 障がい児支援の現場における保育は、健常児を対象とした保育とは、その目的も手法も大きく異なります。大和高田の保育士応募受付中そこでは、画一的なプログラムではなく、一人ひとりの子どもの障がいの特性、発達段階、そして医療的なニーズに基づいて作成された「個別支援計画」が、全ての活動の基盤となります。医療保育士は、医師や看護師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)といった多職種の専門家とカンファレンスを重ね、子どもの状態を多角的にアセスメントし、この計画の作成に深く関わります。そして、日々の活動の中で、その計画に基づいた専門的な働きかけを実践していくのです。 例えば、重症心身障害児施設では、経管栄養や喀痰吸引、導尿といった「医療的ケア」が日常的に必要となります。医療保育士は、看護師と緊密に連携しながら、こうしたケアが安全に行われるようサポートすると同時に、子どもたちが心地よく過ごせる環境を整えます。また、光や音、香り、振動などを使って感覚を優しく刺激し、心身のリラクゼーションを促す「スヌーズレン」といった手法を取り入れ、言葉でのコミュニケーションが難しい子どもたちの心の状態に寄り添います。その子のわずかな表情の変化や、筋肉の緊張の度合いから、「心地よい」「不快だ」というサインを読み取り、関わり方を調整していく。それは、極めて繊細で、深い観察眼が求められる専門的な技術です。 児童発達支援センターなどでは、発達障がいのある子どもたちへの療育が中心となります。そこでは、遊びを通して、感覚統合を促したり、コミュニケーションの基礎を育んだり、日常生活に必要なスキル(ADL)を身につけるための支援が行われます。例えば、絵カードやサインを使って自分の要求を伝える練習をしたり、「順番を待つ」「気持ちを言葉で伝える」といったソーシャルスキルを、小集団での活動の中で学んだりします。医療保育士は、子どもが「できた!」という成功体験を積み重ねられるよう、課題の難易度を絶妙に調整し、その子のやる気を引き出すための工夫を凝らします。 この仕事のやりがいは、子どもの成長を、非常に長いスパンで見守り、そのプロセスに深く関われることです。昨日までできなかったことが、今日、少しだけできるようになった。その小さな一歩の、なんと尊いことか。その成長の喜びを、保護者の方と手を取り合って分かち合えることも、この仕事の大きな魅力です。我が子の障がいを受容する過程で、多くの葛藤を抱える保護者に寄り添い、共に悩み、共に喜ぶ。その関係性は、単なる「支援者」と「被支援者」を超えた、人生の伴走者のような、深く、温かいものとなります。もちろん、成長のペースは非常に緩やかで、時には後退しているように感じられることもあります。根気と、揺るぎない信念、そして、どんな状態にあっても、その子の存在そのものをまるごと肯定する、深い愛情がなければ務まらない仕事です。しかし、目の前の子どもの可能性を信じ、その子の人生が少しでも豊かになるよう力を尽くす。その営みの中に、医療保育士としての、何物にも代えがたい誇りと喜びがあるのです。