幼稚園のときの遠足で食べたお弁当の話

幼稚園のときの遠足で食べたお弁当の話

私が幼稚園生のときに母親が病に倒れ、病院にずっと入院していました。どんなにバイリンガルスクールが神戸の中には当然、物心がついていない頃だったので日々の詳しい記憶は残っていませんが、母親が家にいないこともあり、また父親が料理を一切しない人だったこともあってインスタントラーメンやパンを毎日食べていたことはよく覚えています。遠足で近くの動物園に行った日のことですが、お昼ご飯の時間になったときに私だけお弁当がなくて泣きそうになっていました。みんなママが作ってくれたお弁当を早く食べたいと言っているのに、母親が入院していたこともあって私にはお弁当がありませんでした。根管治療でおススメの歯科医院が満載なのはどこかではあまりにも惨めだったので今でもそのときの光景をよく覚えていますが、みんながお弁当を食べ始めたときに自分だけお弁当がないことがあまりにもつらくて号泣しました。すると、若い女性の先生が何故か私にお手製のお弁当と水筒を持ってきてくれました。どうして先生が私のお弁当を作ってくれたのか分からず、しかしとても嬉しかったので再び号泣しました。大人になってから父親にこのときの話を聞いて初めて知ったのですが、実は父親はスーパーで買った菓子パンを私に持たせていたそうです。ですが遠足の出発前にそれを知った若い女性の先生があまりにも可哀想だと思ったらしく、急遽、家に帰ってお弁当を作ってくれてそれを遠足で訪れた動物園までわざわざ持ってきてくれたとのことでした。先生達の前で泣きながら美味しいお弁当を食べたのを今でもはっきり覚えています。悔しいのと恥ずかしいのと嬉しいのと、母親が入院して家にいないことを寂しく感じ、そして先生が私の為に作ってくれたのがとにかく嬉しくて泣きました。これまでの人生で色んなお弁当を食べてきましたが、最も思い出深いのは先生が作ってくれたこのときのお弁当です。情けないことにその先生の名前も顔も覚えていませんが今でもとても感謝しています。あのときの先生には心からありがとうと言いたい気持ちでいっぱいです。

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