ちょっと怖い幼稚園の先生が私の逆上がりを優しく褒めてくれた思い出

私が通っていたのはカソリックキリスト教会と同じ敷地内にある聖母幼稚園でした。ですからその幼稚園の先生たちはみんなシスターの恰好をしていました。そしてほとんどの先生たちは優しくて穏やかな人たちでした。ですから私はそんな先生たちが大好きでした。でも一人の先生だけはちょっと苦手でした。なぜならいつも難しそうな顔つきをしていましたし、私たち幼稚園児への指導が厳しかったからです。そんなちょっと苦手な先生が、私たち幼稚園児に逆上がりを練習させる担当になりました。私は逆上がりが苦手で、なかなか出来ませんでした。特に他の園児たちや怖い先生の前でやろうとすると、緊張してますます出来なくなってしまいました。でもその怖い先生は出来なかった園児たちに、「逆上がりが出来るようになるまで何度でも練習しなさい」と言いました。私は子供ながらに、「逆上がりくらい出来なくてもいいじゃない。なんでそこまで強制するの?」とちょっと反発する気持ちになりました。でも怖い先生の言うことですから、他の園児たちは一生懸命に逆上がりの練習をしていました。ですから私もつられて、必死に逆上がりの練習をしました。するとだんだん逆上がりの成功率が上がっていきました。そしてその怖い先生の前で逆上がりを上手にすることが出来ました。するとその怖い先生は満面の笑みを浮かべて、私に「よく頑張りましたね。すごいです。」と優しく言ってくれたのです。私は逆上がりを先生の前で上手に出来たことも嬉しかったですし、普段は怖い先生が笑顔で優しく私を褒めてくれたので本当に嬉しかったです。今でもその時のことはよく覚えています。