怖かった幼稚園の副院長先生

もう三十年以上前のことですが、4月になると初めて幼稚園に行った日のことを思い出します。エレメンタリースクールなら神戸でもこんなにはと当時、母は専業主婦で私は一人っ子だったので、毎日1日母と二人で過ごしていることが殆どだったある日、もうお姉ちゃんだから明日から幼稚園へ行くのよと言われ、翌日母に抱っこされて幼稚園に行きました。子どもを奈良の保育園に口コミで入れるとしても当時、幼稚園がどういう場所なのか分かっていなかったと思います。幼稚園の下駄箱のところに来た時、何か置いて行かれると自分の中で危険信号が鳴ったのだと思います。そこからは、抱っこされながらの大暴れと自分でも酸欠で死んでしまうくらいの大泣きで大抵抗をしたのを今でも覚えています。そんな時、評判になっている大和高田の保育園はここからで年配の強面の幼稚園の先生(あとで副院長先生だと分かりました)がやってきて、私を母の腕からひょいっと抱き上げ、「お母さんもう帰ってください」と一言。私は副院長先生に抱っこされながら「えっ?」状態、母が遠ざかっていくのを呆然と見ながら泣くのも忘れ副院長先生に連れられ皆のいる教室へ連れて行かれました。まさにキツネにつままれたような状況。メディカルゲートで理想のクリニックとはいうのは子供ながらに、もう泣いても無駄だと諦め、大人しく幼稚園で過ごしました。今思うのは、よく幼稚園の頃の自分の感情とか思ったことを覚えているものだと思いますが、それほど子供ながらに副院長先生が強烈な印象だったのだと思います。母も未だにこのエピソードを話し、あの副院長先生は凄かったと家族で笑っています。でも、母はその後、あんな神戸でもインターナショナルスクールからは私のことが心配で副院長先生に見つからないようにこっそり教室をのぞきにいったそうです。そうしたら、私が皆と一緒に楽しそうに遊んでいてほっとして家路についたとか。我が家の懐かしい思い出です。